書籍をきっかけとしたパブリックなスペース / 新建築書店/POST architecture books
書籍をきっかけとしたパブリックなスペースへ
2015年から2期にわたり改修に関わってきた新建築青山ハウスが第3期の改修により「新建築書店/POST architecture books」として2022年8月よりオープンしています。これまで新建築社の編集部のアネックススペースやイベントスペースとして使われてきましたが、新建築社とアートブックを専門に扱うPOST書店が共同で運営を行い、建築とアートの領域をまたぐ専門書店として、よりパブリックな場に生まれ変わっています。
ゆるやかに連続する書店とギャラリースペース
1階は第一期の改修で壁面沿いの設置した本棚に加えて木製の可動什器を設え、全体が書店として使われています。2階は新建築社の所有する過去のアーカイブが第二期の改修で設置された本棚に収納されており、訪れた人が閲覧できるようになっています。また、第三期の改修でギャラリーとしての使用ができる壁を増設し、新建築社と連動した展示の企画やトークイベント等が定期的に開催されています。
ハリボテ的な高級住宅に加えた白い本棚や階段、ギャラリーとしての壁面が上下階をゆるやかにつなぎ、そこに書店の運営により日々更新し続けれられるコンテンツが加えられることで、改修がはじまった当初から新建築社と議論していた、書籍をきっかけとして様々な情報が発信される場所としてより活動と空間が混ざりあった使われ方になっています。
- 期間
2021.12〜2022.7
- 担当
乾久美子、沼田優花
- 所在地
東京都
- デザイン監修
乾久美子建築設計事務所
- 施工
TANK
- 撮影
新建築写真部