天プラの衣のように森をまとう建築 / 群馬県農業技術センタープロポーザル案

20090831

屋敷林や生垣のすごさを建築にいかす

農業技術センターの建て替え計画でプロポーザルのために作った提案です。すこし変わった考え方で、天プラの衣のように森をまとった建築を、列島のように分散配置しています。森をまとうように建物の外周に木々を植えることで、夏の日射と冬の強風を遮り、年間を通して小さなエネルギーで快適な環境を作り出すことを考えました。また、屋敷林のような地域に愛される新しいランドマークになることを想定しました。垣根というものが意外な薄さでも森らしい奥行感を醸し出すことを利用して、建物の外壁が森のエッジに近づく場所を作っています。そこでは森から窓が顔を覗かせており、研究の様子や実験装置などが見学者の目を楽しませます。屋敷林とともにある、あるいは生垣とセットになった建築の設計してみたいなと、いつでも思っているのですが、その妄想がふくらみすぎたともいえる提案かもしれません。

20090831

information

期間

2009.8〜2009.9

用途

研究、実験施設

担当

乾久美子、加藤イオ、杉山貴亮

所在地

群馬県伊勢崎市