モノの集まりがナビゲートする新しい伝承のかたち / 南部杜氏伝承館展示改修設計プロポーザル案

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リーフレットで酒造りのプロセスやネットワークを紹介する

道の駅に併設された南部杜氏伝承館の改修に対してつくったプロポーザル案です。一般的な展示デザインやインテリア改修工事の枠組みを超えて、地域をめぐりながら南部杜氏や酒造りについて学ぶことのできる仕組みを提案しました。酒造りのプロセスやネットワークを詳細につづったリーフレットをつくり、そこに原材料や道具類をひとつのこらず掲載します。掲載された道具類は南部杜氏伝承館だけでなく、隣接する民族資料館、周辺の神社や酒造で見ることができものばかりです。酒造りに関わるモノや、それに付随するコトが豊富に点在するという地域の特性を生かたサスティナブル・ツーリズムの可能性を追求しました。

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道具をすぐにでも使えるような姿で展示する

南部杜氏伝承館では、これまでトピックごとの展示を充実させてきましたが、トピック同士の関係や、展示物同士の関係が見えにくいという問題がありました。ここでは、酒造りのプロセスを軸に展示物をめぐることを提案しました。酒造りのプロセスの全体を俯瞰しながらひとつひとつの展示物に出会うことで、より身近にわかりやすい学習体験が可能になります。すぐにでも手にとれる身近さで展示物を見せたり、ワークショップなどで実際に手にとって使う仕組みも提案しています。

information

期間

2020.10〜2020.12

用途

道の駅

担当

乾久美子、大藤尚生

計画地

岩手県花巻市

施設規模

約340m2

設計・企画

乾久美子建築設計事務所