場所の現象学ー没場所性を越えて

19990310

「小さな風景」を考えていく上で基礎となる学びの多い一冊です。現代消費社会においてはびこる場所の偽物性が、「没場所性」というキーワードによって暴かれていきます。著者のいう「場所の本質」は、人間が場所を自らの意志の対象として介在していくことだと読み取れます。われわれが「小さな風景」で観察しているような対象はまさにその一つだと言えるでしょう。

出版年月日:1999.3.10
出版:ちくま学芸文庫
著者:エドワード・レルフ

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