動いている庭

20150226

庭師であるジル・クレマンは、庭を動いているもの、草や木が自然の遷移の作用として移動していくものだと捉え、そこに漸進的に介入していくことで「動いている庭」を形作っていきます。そこでは理想的な庭を作るための「良い草花」と「悪い草花」の区別はなく、すべての植物が生物学的に絡み合っているという自然観が提示されています。
内容もそうですが、本書に挟みこまれた数々の動いている庭の写真は爽快で、実感として納得できるものがあります。

出版年月日:2015.02.26
出版:みすず書房
著書:ジル・クレマン

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